よみびとしらず

いたいのいたいのとんでいけ〜!

Sexy Zone「イノセントデイズ 」のMVをオタクが脚色するとこうなる

 遠く、遠く、奥からも光が届いていた。
 ひとつの夢を叶えた5人。今、彼らは武道館のステージに立っている。

 前を向いて手をつなぎ、満席の観客に深々とおじぎをする。顔を上げた5人は誰からともなく輪になって肩を抱き寄せた。大きな歓声を背に受けて、今この瞬間を5人の歴史に刻むように。

 5人はまた次の夢へと歩き出した。

 

◆◆◆◆◆

 

「それ、なんて曲…?」
 ショウリは突然の声に顔を上げる。声の主は近所の高校の制服を着ていた。少女漫画に出てきそうな爽やかな青年。人見知りのショウリは一瞬身構えたが、怖い人ではなさそうだ。
「えっと…自分で作った曲です」
「自分で!?すごい…めっちゃいい曲!!…えっキミ、いくつ?」

 メガネの向こうからあまりにも無邪気なきれいな目で話しかけてくるので、ショウリは呆気にとられた。
(少女漫画だったら今きっと後ろがキラキラしてるんだろうな…)
 姉の部屋にある少女漫画をこっそり読んでいたショウリは、ついそんなことをぼんやりと考えてしまいハッとする。いつも黙っていると怒っているように見られたり、元気がないように見られたり、怯えているように見られたりするからだ。

 案の定、その男子高生は焦って続けた。
「あ…突然ごめんね。びっくりしたよね。俺ケント。月ヶ丘高校に通ってる3年、キミは?」
「今、中3です。ショウリって言います」
「ショウリくん、 中3でこんなにいい曲作って、ギターも弾けるんだ…すごいな。何歳からギターやってるの?」

 ショウリは放課後、家の近くの海岸でギターを弾くのが日課だ。小学生のころから父親のフォークギターで遊んでいたが、本格的に弾くようになったのは中学の入学祝いで自分用のギターを買ってもらってから。大人用の普通のギターでも、もう指の届かない弦はない。毎日のようにいろんなアーティストの真似をして弾き、最近では自分でも曲を作ってみるようになった。

 受験勉強の足音が聞こえてきた6月。そろそろこの日課もやめる時期なのだろうと思いつつ、いまいち進路はぼんやりしたままでいる。

 ショウリはケントとギターの話や作曲の話をした。ケントはすべての話を興味深そうに聞いてくれたし、こんなにじっくりと音楽の話したのは父親以外に今までなかった。そして、お互いに共感したり、わからないことは教えあったり、ケントが対等に会話をしてくれていることが純粋に嬉しかった。

「ケントさん詳しいですね。音楽、好きなんですか?」
「うん、超好き!俺はずっとピアノやってるんだ。あっ、そうだ。ショウリくん来週の日曜、時間ある?」
「来週の日曜…?」
「そう。うちの高校、文化祭やってるから来ない? 日曜の14時から俺、キーボードでバンドやるから。体育館のステージね。中3ならきっと受験の参考にもなるし、バンドはひとりよりも楽しいことたくさんあるよ。はい、これチケットね」
「…ありがとうございます」
「やべ!予備校の時間! じゃあね! 文化祭もしよかったら来てね!!」

 ショウリは風のように去っていった青年の背中を見ながら、初めて会った見ず知らずの人とこんなに楽しく会話をしている自分に驚いた。
(あ、お母さんそろそろ帰ってくる…!)
 ショウリは徐々に夕焼けに染まってきた海に慌てながら、もらったチケットをネックと弦の間に挟むと急いでギターを片付けて家に帰った。

 

◆◆◆◆◆

 

「あいつ、親父がプロのミュージシャンなんだろ?」
「らしいな。家で親父のバンドが演奏する店やってるって」
「子どもの頃から英才教育か。いいよなぁ、そりゃあれだけ歌も歌えるよ」
「だな。…そりゃモテるよな」「だよな」

(全部聞こえてるけどな…)
 フウマは月ヶ丘高校までの長い坂道をゆっくりと歩いていた。前にいるのは同じ軽音楽部の部員だ。他のバンドとはほとんど交流が無いが、辛うじて顔は知っていた。

 だが、他の部員たちはみんなフウマのことを知っているだろう。昨年の1年生のときの文化祭で、フウマは10年に一度と言われる熱烈なデビューを飾っていたからだ。
 小さい頃から遊び半分で父親の店のステージ立っていたフウマは、他の新入部員、いや2,3年生を圧倒する実力と場慣れたオーラを持ち合わせていた。体育館を全て自分のものにして一気にカリスマヴォーカルとして全校に知れ渡ったのだ。

(わざわざ学区外の高校に来たのに…こんな田舎じゃ意味ないか)
 純粋に音楽が好きなのだが、恵まれているだけに妬まれることもある。だから少し離れた高校に進学してバンドをやろうと思っていたのだが、こうなったからには特に気にしていないし、そもそも自信があれば気にならないらしい。我ながらそういうところはマイペースでよかったと、フウマは開き直っていた。そしてありがたいことに、バンドのメンバーも実力派揃いで向上心が高い。誰も引け目を感じることなく、仲良くやっている。その居心地の良さだけでも少し離れた高校に通う価値があったと思える。

「フウマおはよう!」
 そんなことをぼんやりと考えていると元気な声が聞こえた。同じバンドのメンバーだ。先ほどの前を歩いていた部員たちはちらっと振り返り、バツが悪そうに足早に先を行った。
「あぁ…おはよ…」
「眠そうだなぁ。そう言えばあの新曲、キーボードどうする? 誰に頼む?」
 フウマのバンドはコピーだけでなくオリジナルもやっている。作詞はフウマが担当だ。

「あぁ〜ひとり心当たりあるわ。聞いてみる」
「マジで!? 誰!? …もしかしてフウマのクラスのヤマザキさん…?」
「あ、それもいい」
「だろ!? ピアノが弾けて学年一の美女、お前さすがだな〜! 抜かりない!!」
「はぁ? ちげーから。ほんっと、朝からうるさい」

 2人はそれぞれのクラスに到着するまでクラスのどの女子がかわいいだとか、誰と誰が付き合い始めたとか、他愛のない話で盛り上がった。ゴールデンウィークが明けたばかりの5月。文化祭まであと2ヶ月を切っている。

 

◆◆◆◆◆

 

 昨年の文化祭は地獄のようだった。結果として人生が変わるきっかけになるのだが、当然そんなことはつゆ知らず。行事好きなケントにとってもこんなに憂鬱な文化祭は初めてだった。

 ケントは思いがけず、クラス対抗のカラオケ大会出場者に選ばれてしまったのだ。

(どうして…右から3番目にしてしまったんだろう?)
 数年前に流行った曲の替え歌でごまかしてみたりもした。あみだくじなのだから仕方ない。

 しかもただ歌うだけではない。弾き語りをすることになってしまったのだ。クラスの誰かが「ただカラオケで歌うだけじゃ優勝できないよ!」と言い出すと、他人事をいいことに「ケント、合唱コンで伴奏してたよね!?」「そうだ!ピアノ上手いじゃん!」「弾き語りにしよう!!」と、本人の意思は関係なくトントン拍子に決まっていった。

 緊張しいのケントは、ただただ不安だった。
(ピアノを弾くだけでも、発表会であれだけ緊張して手が震えるのに歌まで…)

 そこでケントは強行手段に出る。いつもかけているメガネを外して本番に臨んだのだ。手元はなんとか見える。それに真面目なケントは死にもの狂いで練習をしていた。目をつむっても平気なくらい全部頭の中に入っている。緊張さえしなければ完璧だ。自分を見る客席の視線さえわからならなければいい。

 ケントのステージは大成功した。準優勝だったが、優勝が公開告白をした3年生だっただけに、2年生にしては快挙。そして何よりやりきった達成感も得られたし、歓声が聴こえる中で音楽を楽しむのも悪くないな、と思った。

 後にそれは「体育館ステージに現れた10年に一度の逸材」とともに「中庭ステージに現れた弾き語り王子」として数年間語り継がれることになる。メガネを外してピアノを弾き歌うケントの姿に、今まで見向きもしなかった女子たちまで大騒ぎとなった。

 それから1年近く経ち、話したこともない女子に呼び出されるのも落ち着いてきた3年生の5月。なんの前触れもなく話したこともない“10年に一度の逸材”がケントのことを呼び出した。

「えっと…それはどういう…?」
「あ、すみません。俺、2年3組のキクチです」
「いや、それは知ってるんだけど…」
「え、まじっすか…ありがとうございます…」

 イケイケのバンドボーイで、見かけるといつも周りに人が集まっている。眩しい。しかも学区外受験の秀才らしい。きっと人生はイージーモード。自分とは全く違う道を歩むのだろう。そんな絶対に関わることは無いと思っていた2年のキクチが自分に話しかけている。しかも、なぜか彼はとても照れている。キクチくんは思いのほかシャイらしい。

「いや…なんで俺がキクチくんのバンドに誘われているのかなって…」
「あー…えっと…ナカジマ先輩、去年の文化祭でキーボードの弾き語りしてましたよね? あと、たまに昼休みに視聴覚室のピアノ弾いてますよね? それ聴いてて、なーんかピンと来たっていうか…直感です。新曲のキーボード、先輩に弾いてほしいなーって…ついでにいくつか歌ってほしいパートもあったり…」
「つ、ついでに…歌も…?」
「はい。すぐに返事とかいらないんで、とりあえず明日の練習、見に来てくれませんか? 放課後、視聴覚にいるんで。お願いします!じゃあ!」
「え…!? 明日!? ちょっと待っ…て……」

(あのキクチくんが去年の文化祭のカラオケ大会を見ていて、僕を誘った…? しかも昼休みにひとりで弾いていたピアノも聴かれていた…?)
 言いたいことだけ言って逃げるように走り去ったフウマの背中を見ながら、ケントはまだ信じられない気持ちでいた。

 

◆◆◆◆◆

 

「「「ええ~!?!? 弾き語り王子!?!?!?!?!?」」」

 軽音楽部の部室でもある視聴覚室のドアを開けると、目をまん丸にして驚くバンドの面々があった。
(ああ…この感じ…やっぱりちょっと違うな…)
 ケントは断るつもりで約束通りにフウマのバンドの練習に顔を出した。ノリのいい雰囲気に眩しさを感じる。

「まさか、ナカジマ先輩だとは…驚いた」
「でもフウマが誘ったんだから、当然、興味はわくよね」
「だな」

 カリスマ性ってこういうことか…。どう考えてもケントは場違いだと思うのに、メンバーたちは何も言わないフウマに納得させられている。ダサいと思っていた服でも、カリスマが着ると流行るんだ。ケントは茫然としながら、妙に冷静だった。

「ナカジマ先輩、初見でこれいけますか?」
 フウマはスコアをケントに手渡した。
「え、これって…」
「例の新曲です。1回、俺らだけでやってみるんで、そのあと合わせてみませんか?」

 フウマのバンドは、ギターとベースとドラム、そしてヴォーカルの4ピースだ。そしてその新曲にはキーボードが加わっている。
(断ろうと思っていたのに…)


 軽くチューニングをすると4人の演奏が始まる。
 そしてすぐにケントは圧倒された。正直、高校生のバンドのオリジナル曲でここまで完成度が高いとは思っていなかったから。曲に合わせて楽しそうに、がむしゃらに演奏して歌う4人はとてもかっこいい。

「…って感じなんですけど、どうでした?」
 フウマは曲が終わっても何も言わないケントに問いかける。

「正直、ここまで本格的だとは思わなかったと言うか…驚いた」
 ケントは素直に感じたことを話す。Aメロのあそこがいい、サビの最後のワンフレーズにグッとくる、Cメロの意外性がクセになる。確かに、これにキーボードが入るといいスパイスになりそう。1回聴いただけで出てくる的を得た感想を4人は素直に受け止めた。

「先輩、何となくでいいのでキーボード入れてみてくれませんか?」
「えー! 俺なんかが入って大丈夫かな…」
「歌もフウマが歌割り考えてて、青のマーカーのところが先輩のパートです」
「歌も…!?…どうだろう…」

 メンバーたちに促され、渋るケントにフウマはこう続ける。
「ナカジマ先輩、譜面通りやろうとしなくていいんで、楽しんでみてください」

 ギターのイントロが鳴る。ドラム、ベース、キーボードが順に入る。初めて見た楽譜を追いながら弾くのは大変だが、重なる音が心地いい。そしてフウマが歌い、ケントのパートへ繋ぐ。フウマはさり気なくハモりも入れてみた。

「いいね」
「すごい、先輩めっちゃ弾けるし、歌もいい…」
「フウマとの声の相性も最高だな」
 曲が終わると、メンバーは感動を覚えていた。フウマが目をつけた理由がわかったのだ。

「どうでした?」
「楽しかった…何て言うか…楽しかった」
「なんすかそれ」

 4人が笑うので、ケントもつられて笑う。
 彼らの眩しい青春が手の上に落ちて来たような感覚がした。

「…俺も入れてもらっていいかな?」
「「「よろしくお願いします!!」」」
 ケントは高校最後の夏を、この4人で過ごすと決めた。

 

◆◆◆◆◆

 

(やっとソウちゃんに会える!)
 マリウスは父の仕事の都合で数年おきにドイツと日本を行き来している。これで3度目の日本。1度目は生まれてすぐだったため覚えていないが、2度目は幼稚園年長から小学2年生までを日本で過ごした。

 マリウスは今回の日本で何より楽しみにしていたのは、通っていた絵画教室で出会った少年との再会だ。マリウスは早速、絵画教室を訪れた。
絵がたくさん勉強できる学校(今はそれが美術大学だと知っている)を卒業した先生が教えてくれる町の小さな教室は、今日も生徒が思い思いに絵を描いて過ごしている。

 先生はマリウスのことを笑顔で出迎えてくれた。ドイツでも続けていた絵を見せると、先生はたくさん褒めてくれた。

 そしてなかなか本題に入れずにいるマリウスに気付いた先生はニコリと笑って教えてくれた。
「ソウくんのこと聞きに来たのよね? ソウくんね、忙しくなったみたいで去年の春にやめちゃったのよ…」
「ええ〜…。そっかぁ…」

「でも、今はそこの角を曲がった先の学習塾に行っているみたいよ」
 マリウスの顔にパッと笑顔が戻った。

 早速マリウスは家に帰り「塾に通いたい」とお願いする。パパもママも二つ返事で了承してくれた。マリウスはあと1年で小学校を卒業して中学校に入学する。学校の勉強の違いに不安があった両親は、もともと学習塾を考えていた。

 マリウスがしつこく言うので翌日には早速、ママと一緒に入塾の申し込みへ訪れた。
 町の小さな学習塾はアットホームが売りの地域密着型。例えば自習室では、分からないことを先生ではなく上級生に聞くのがルールだ。塾生は学年関係なく仲良くなるし、いつどんな下級生に質問されてもいいように気が引き締まる。ママはここの方針が気に入ったようだ。早速、入塾手続きをしてくれた。

 マリウスは先生の説明は上の空。早く授業を受けたくて仕方なかった。

「何? 先生、新しい子?」
「お、ちょうどいいところに来たな。高校2年生のフウマね。フウマ、教室案内してやって」
「はーい、てか、超かわいい~! 名前は? 何年生?」
「えっと…マリウスです…6年生…!」

 自分のお兄ちゃんよりも大きい、高校生のお兄さん。マリウスはちょっぴり緊張したが、フウマはカッコイイし優しそうだ。褒めてくれる人にすぐ懐いてしまうからママはよく呆れているけど、自分の直感が間違っていたことは無い。マリウスはそれがひとつの自慢だ。

「マリウス君ね。おいで」
「うん!」

 各教室、掲示板、お手洗いと案内してもらい、そして自習室へ。フウマはドアを開けるなり何かに気付いた。
「あ!! ソウ!!お前また落書きしてサボってる!!」
「わ!!フウマくん…!!ごめんなさ…」
「ソウちゃん!!!」「…え!?マリウス!?」

 マリウスはすぐにソウだとわかった。ソウはお猿さんみたいに目を丸くしてマリウスを見る。マリウスは意外なかたちでソウに会えた。心待ちにしていた感動の再会とはあっけないものなのかもしれない。

「なるほどね。マリウスがドイツから戻ってきて会えたってことね」
「そうなんです。マリウス寂しかったよ~!!会えてよかった!!」
「ボクもソウちゃんと会えて嬉しい!!」

 ソウは全然変わっていない。背は伸びたみたいだが、マリウスも大きくなったので同じくらいだろうか。

「じゃあ、これからはソウがマリウスに勉強を教える番だな」
「ウッ…勘弁してください~。僕、次の中間テストも点数悪かったらダンス禁止になっちゃう…」
「マリウス、さっき落書きしてサボってたの誰だっけ?」
「ソウちゃん」
「マリちゃんまで…あれは息抜きしてただけで…!」

 ここで、マリウスはある違和感に気付く。
(ボク、なんでソウちゃんに勉強教えてもらうんだろう? 中間テストって?)

「フウマくん、質問です。ちゅうかんテストって小学校にあるの?」
「中学と高校だよ。中間テストと、期末テストがある」
「ワォ!ソウちゃん飛び級!? 同じ授業うけられないの!?」
「…まさか。ソウ、お前、小学6年生に見えるらしいな。ドンマイ」
「ええ~勘弁してよ~嘘でしょ~~!?」
「え!!!ソウちゃん、お兄さんだったの!?!?」

 マリウスは日本での居場所を見つけた。

 

◆◆◆◆◆

 

「ソウくん、ここはね、この色を使うといいよ、ハイ」
「マリちゃん貸してくれるの? ありがとう!!」

 留守番がちのソウを心配した姉の勧めで絵画教室に通い始めて1か月。弟みたいでかわいい2歳下の友達ができた。今日は天気がいいのでふたりで外に出てスケッチをしている。

「ソウちゃん、ボクね、今日学校で将来の夢の作文を書いたの」

 なんだか今日のマリウスは元気がなかった。ハーフのマリウスは学校でからかわれることもあるようだ。同じ小学校だったら助けてあげられるのに。でも、今度マリウスが泣いたらソウは隣の小学校まで行っていじめっ子と対決すると決めていた。

「マリウスの将来の夢ってなーに?」
「宝塚に入りたいって書いたんだけど、男の子は入れないんだって…」
「たからづか?」

 いじめられた訳ではなかったみたいでひと安心たが、元気がない原因は小学1年生にして夢が絶たれたからだった。宝塚はステージの上で歌ったり踊ったりする“キラキラした世界”だと言う。でも、ソウは宝塚を知らなくてもその“キラキラ”に覚えがある。

「マリちゃん、きっと宝塚じゃなくてもできるよ! 僕もね、大きくなったらステージで歌ったり踊ったりしてキラキラしたい!」
「本当に? ボク、ソウちゃんと一緒に夢叶える!」
「約束だよ!!」

 1年もするとマリウスがドイツに引っ越すことになった。再会の約束をしたソウは、それからテレビの見よう見まねで練習を欠かさなかったし、中学に入ると脇目も振らず部活はダンス部を選んだ。ダンスに夢中になったソウは絵画教室を辞めることにしたが、マリウスとの約束はずっとずっと胸にあった。

 あれから5年経った中学2年生の4月。ソウが通う学習塾で思いがけない再会を果たす。
 その再会からも1か月経ち、ソウとマリウスは自習室でよく一緒に勉強をしている。

「ソウちゃん、この漢字なんて読むの?」
「えっとね………。フウマくん、この漢字なんて読むんですか?」
「もう、ソウちゃん中学生なのに…」
「もう、ソウちゃん中学生なのに~!」
「フウマくんまで~!お願いします!教えてください!」

 ソウは隣町の高校に通うフウマによく懐いていた。フウマもソウとマリウスどちらもよくかわいがっていた。フウマは一見、怖そうでイケイケな兄ちゃんなのだが、ふたりは根っからの面倒見の良さを見抜いたのだろう。

「そうだ! フウマくん、今年も文化祭でバンドやるって本当ですか?」
「ああ、やるよ。…あ、お前らは来なくていいから」
「ええーーー!!ケチ!!」
「ケチでけっこう!!」

 ソウはフウマが恥ずかしがっているだけで、何だかんだ呼んでくれるような気がしていた。
(諦めずにまた頼んでみよっと!)

「ソウちゃん、文化祭って何??」
「学校のお祭りだよ! フウマくんがそのステージで歌うんだって!」
「ワォ! フウマくん! ボクも行きたい!!お願いします!!」
「はぁ…マリウスまで。よし、わかった。ふたりにに言われたら仕方ない。ソウが中間テストで全教科平均点以上だったら2人分のチケットやるよ」
「やったー!」
「そ、そんなぁ」
「責任重大だからな! がんばれソウ!」
「ソウちゃん…がんばって…!」

どうやらソウがフウマに敵う日はまだまだ来ないようだ。

 

◆◆◆◆◆

 

(あの音、どうやって出すんだろう…)
 ショウリはケントからもらったチケットで月ヶ丘高校の文化祭に来ていた。ケントが出るステージはまだ先なのだが、せっかくなので早めに来て体育館のステージを見ている。

 いろんなジャンルのバンドが出演していて、普段あまり聴かないような曲では、やったことのないギターの鳴らし方を見ることができた。独学のショウリにとって大収穫だ。
(ひとりは気楽だけど、みんな楽しそうだな)

 そして14時前になると、体育館に多くの観客が集まって来た。どうやら目当てはケントの出るバンドらしい。人が増えてしまいステージが見えなくなってしまったショウリは、あえて後ろから見ることにした。前にスペースがあった方がステージがよく見える。

 そしていよいよケントの出るバンドの演奏が始まる。キーボードの前にはケントはおらず、どうやら全部の曲に出るわけではないらしい。それでもショウリは釘付けとなった。
(今までのバンドもみんな上手だったけど、このバンドはもっと上手い!ボーカルの人が歌いだしたら空気が変わった!)

 数曲終わると、メンバーたちはケントを呼んだ。今までの曲はどこかで聴いたことがある曲だったが、次はオリジナル曲をやるそうだ。

 ケントはメンバーたちに紹介されるとキーボードの前に立つ。一呼吸おくと全員でアイコンタクトをとり、イントロのギターの音が鳴った。

 ショウリは完全にファンになった。キーボードが入ったことで増した音の多彩さ、迫力。そして何よりヴォーカルをつとめる2人のバランスの良さが際立つ。
(すごい! すごい!! すごい!! いつか、この2人が歌う曲を書いてみたい…!!)

 それから数曲、アンコールまで大盛況のままケントたちのステージが終わった。

 機材を片付け、次のバンドに繋いだ5人は多くの友人たちに囲まれて体育館を後にする。ショウリはケントを見つけたのだが、声をかけるタイミングが掴めないでいた。

 すると、同じように近くでその様子を見ていた子たちがヴォーカルの人に駆け寄った。
「「フウマくん!!!」」
「おお〜ソウ〜マリウス〜」
「とってもとってもカッコよかった!!」
 無邪気にはしゃぐ子たちと話すフウマに、メンバーは「先に戻る」と伝え歩き出したところでケントがショウリに気付いてくれた。

「ショウリくん…?」
「ケントさん!!」
「え!嬉しい!本当に来てくれたんだ!!」
「呼んでくれてありがとうございます。ケントさんも、ヴォーカルの方も、すっっっっごく、かっこよかったです!!!! ずっとひとりでギターやってたので、みんなでやるの、いいなぁって思いました!」

 ショウリは伝えたいことの1割も話せていない気がしてもどかしい。また、ケントとじっくり話しがしたい。

「何、知り合いの子?」
「知り合いって言うか…この前、ショウリくんが海岸でギターを弾いてるのが聴こえて、それがすごいの!! すっげーいい曲だったから話聞いたら自分で作曲したって」
「へぇえ、気になる」

 ケントがショウリとの出会いをフウマに話していると、一緒にいた男の子たちがショウリのギターに興味を持った。
「キミはギターができるの!? すごい!!」

 短期間でこんなにいろんな人に褒めてもらえるなんて、少しくすぐったい。人懐っこく話しかけてくる2人の男の子たちは、次から次へと質問をしてくる。なんだかうれしい。

 そんな中、ケントとフウマの話題は変わっていた。ショウリは男の子2人の質問に答えながらも、ところどころ会話を聞いていた。

「ケントくん、大学どこか決めてるんですか?」
「県内の国立かな。なんで?」
「卒業したら、一緒に歌やりませんか?」
「えっ、他の3人は…?」
「アイツらはたぶん東京の大学に行きます。俺も国立1本でここ残るんで、また一緒にできたらって…どうですか?」
「うれしい!! 正直、そんな風に考えてくれてるなんて思ってなかったから…でもそうなればいいなって思ってた」
「まじっすか!? じゃあ…」

「ぼ、僕も入れてもらえませんか!!!」
 突然の声に、ケントとフウマ、そしてソウとマリウスも驚いてショウリを見る。ショウリも自分がこんなことを言うとは知らず、自分に驚いていた。

「…いいかもよ? 曲が作れるメンバー」
「たしかに」

 ショウリは心が躍った。まさか受け入れてもらえると思わなかったし、勢いで言ってしまったことに後悔しはじめていたからだ。

「ねぇ! ボクもフウマくんとお友だちのお兄さんたちとステージ出たい!」
「え! マリちゃんずるい!僕も!!! だめですか?」
「はぁ?? お前ら何言ってんの」

(すごいな、この子たち…!)
 グイグイこられると引いてしまいがちな勝利だが、この子たちについてはなぜか嫌な気はしない。それでいいんだ。そんなことすら思えてくる。

「よし、わかった。みんな高校生になったら考えよ。オーディションするのはどうかな?」
「なるほど、オーディションねぇ…」

 今日知り合ったばかりの3人は飛び上がって喜んだ。

「やった~!!ボク頑張る!」
「僕も!」
「頑張ります!」

 2011年夏。
 5人の歴史に1ページ目が刻まれた。

 

◆◆◆◆◆

 

 あの夏から4年。
 ケントは県内の国大に受かり、約束通りユニットを組んで活動を始めた。ショウリも高校入学後すぐにケントとフウマのところにやってきて自作の曲を披露してくれた。2人は満場一致でショウリを迎える。翌年にはフウマも続いて国大へ進学すると同時に、ソウも加入。相当ダンスを頑張っていたようで、バンドでもダンスユニットでもなかった3人にとって、パフォーマンス面で強い武器になっている。

 そして、この春でやっとマリウスも高校生になった。よくソウにくっついて練習に来ていたのでもはや馴染みの顔だったが、マリウスなりに歌を頑張っていたことを全員知っている。その柔らかい声に惚れた4人は正式メンバーとして迎え入れた。正直、ケントもフウマもその場しのぎとしてオーディションと言った面もあったのだが、ひたむきに頑張る3人を裏切ることは考えられなかった。

 今は、学業の傍らライブハウスでパフォーマンスを磨きつつ、デビューを目指して曲を作ってはレコード会社にデモを送る日々だ。基本的に練習は定休日のフウマの家の店に集まっている。

「ソウ、ここのコード進行、どっちがいいかな」
「え〜どっちだろう! でも最初の方がいいな…!じゃあさ、ショウリ、ここにこういう振り付け入れるのどう?」
「フウマ、ここのパートなんだけど上でハモれるかな?」
「いや〜出るかな!? このキー。でも確かに、下より上で行きたいよな…やってみるわ!」
「おっ、さすが!」
「みんな~! サンドウィッチできたよー!!」

 ショウリは店の常連客でフウマの父のバンドメンバーである近所のおじさんが師匠になり、ギターも作曲もめきめきと上達。高校卒業後はそのおじさんの紹介で楽器屋で働いていて、バイト代を社割で買える機材につぎ込んでいる。ソウもダンスの研究に熱心で、定期テストの危機がたびたび訪れるほど熱中している。その度にケントやフウマにすがりつくのだが、厳しいことを言いつつも頼ってくるのはふたりにとってかわいくて仕方ない。

 そして、最後にマリウスが加わったことで5人の視野は広がった。既成概念にとらわれないマリウスは大事な存在だ。

 だが、フウマはあることに気付く。
(今日のマリウスは何かおかしい…)
 無理やり明るくふるまっているように見える。
「なぁマリウス、お前何か隠してるだろ」
「……」

 少し沈黙の後、マリウスはわあっと泣き出した。フウマが泣かせたことは間違いないが、ほかの3人に責められたことでマリウスはぽつりぽつりと理由を話し出した。

 話を聞くと、マリウスの両親のドイツ行きが決まったそうだ。まだ15歳。両親と一緒にドイツに戻ることになるだろう。マリウスはケントとフウマの母校である高校に入学したばかりだし、何よりも4人と離れなければいけないこと寂しがった。

「せっかく仲間に入れてもらったのに…みんなでデビューしたい…終わりたくないよ…」

 リーダーとなったフウマも、5人のカタチが見えてきたところでマリウスを手放すのは悔しかった。でもまだまだ無力で、こればかりはどうしてあげることもできない。マリウスは消化できない思いを抱えたまま家に帰った。

 それから数日。ケントとフウマが突然マリウスの両親に呼ばれる。

「お嬢さんをくださいって言うの、こういう気分なのかな」
「どういう状況だよそれ」

 緊張を隠すように冗談を言うケントと、それに笑うフウマ。マリウスの両親は何度も会っているし5人の活動をよく理解してくれている。それでも緊張しながらインターフォンを押すと、マリウスの母がにこやかに出迎えてくれた。

 大きくてキレイなリビングでソファーに座ったふたりにお茶を出してくれながら、マリウスの母が話し出した。
「この前。みんなにドイツ行きのことを話した日ね、泣きながら私たちに訴えてきたの」
「マリウスは末っ子で甘えん坊の泣き虫だったし、よくわがままを言う子だったけど…こんなにまっすぐに自分の夢を話してくれたのは初めてでね。正直、僕も驚いたんだ」

 マリウスは、本当は人を幸せにするために宝塚に入りたかったこと、そして、その叶わない夢を叶う夢に変えてくれたソウや、才能豊かなショウリと、いつまでも憧れの存在であるフウマとケントに出会えたから、絶対にこの5人で夢を叶えたい。そう話したそうだ。

「つまり…僕たちでマリウスを説得すると言うことでしょうか…?」

 それはフウマにしても、もちろん最年長のケントにしても、あまりにも酷な話だ。
 ところがマリウスの両親からは、意外な提案がされることになる。

「違うんだ。マリウスを日本に残そうと思っているんだよ。この家をそのまま使えるようにするから。シェアハウスって言うのかな、みんなが下宿してくれたら僕たちも安心できると思ってね」
「「え!?!?」」
「ケントくんとフウマくんは、国大に通っているんでしょう? 通学は近くなるし、2人が一緒なら安心だわ」

 2人は予想外の展開に思わず顔を見合わせた。5人で続けられる、それほど嬉しいことはない。

「ただ、一つだけ条件を付けていいかな」
「なんでしょうか」
「マリウスは2人と同じように大学に行きたいと思っている。もちろん、働いているショウリくんも、進学しないって決めているソウくんも自分で自分の道を選んで立派だよ。でもそんな4人を見てきたからこそ、大学に行くことを選ぼうとしているんだ。もしこれからマリウスが大学進学を選ぶようなら、両立させることを約束してほしい」

(20歳そこそこの俺らに、15歳のマリウスの将来が委ねられる…?)
 喜びの後に訪れる不安。フウマもケントも同じ顔をしていた。

「2人ともまだ若いのに、こんなこと言われても困るわよね。ごめんなさいね」
「悩ませてしまうことも、負担をかけることもわかっているよ。もちろん最大のサポートはさせてもらうから、考えてもらえないかな」
「…はい、少しだけ考えさせてください」

 帰り道、ひと足先に大人になるふたりはこれからのことを話した。マリウスだけでなく、ショウリやソウも含めて、自分たちは3人の10代の大切な時間を“預かっている”ということ。舵を取っている自分たちの行い次第で、3人が幸せにも不幸にもなるということ。つまり、一緒にいたことを後悔するような未来にしてはいけない。

 今まではっきりと口に出していなかったが、ふたりの答えは一つだった。

 

 <5人でデビューしたい>

 

イノセントデイズ 初回限定盤A(CD+DVD)

ライナーノーツ?前記事「もしも King & Queen & Joker/Sexy Zone が舞台になったら」解説

 

単なるハッピーでアイタタな妄想を投稿した前記事。

nononame.hatenablog.jp

 

本当はもっと気持ち悪いヘビーな細かい設定があったりしました。
でもそれを全部盛り込むと収集がつかなくなるので泣く泣くカット。
そんな裏話の部分と、壮絶な選抜レースを勝ち抜いた31曲の選考理由を、キーとなった歌詞の引用とともに解説(?)してみようと思います。
ライナーノーツなんておこがましいのですが、諸々ご理解いただけましたら…もしよろしければ本編とあわせてお楽しみいただければと思います。(本編より長いです)

 

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<Sweety Girl>

Sweety Sweety girl ドタバタな恋模様
どれもが名シーン

本気なんだ 生半可な恋じゃない

So Baby 君は僕のもの 大好きが止らないんだ*1

 

回想シーンの始まり、ストーリーの起点となる曲。
KQJの怒涛の展開に入る前に自己紹介として聡マリちゃんたちのふあふあ感から始めたい、という願望もあったのですが…

どちらかと言うと5年後のMr.風磨が「オレ青春フェチだから~」とか言って思い出すこのKQJのドタバタな恋模様って「Sweety Girl」みたいにかわいい名シーンになってるじゃないかな?なんて思いました◎なので実はJOKER目線の選曲◎

 

 

<Welcome to the paradise>

Welcome to the paradise
今ここに来てよ
いつも君の 隣に いるのに
Missing you, Calling you, Oh baby, Hold you*2


マリウスくんのシュミッヒ家は代々王家にお仕えするハイクラスな貴族です。そんな高貴な家系のマリウスくんは「シュミッヒ家に天使が来たらしいぞ…!!!」なんて噂されたほどキュートな見た目とプリティーなキャラクターで小さいころから舞台に立っている話題の御子息です。
そして「清く正しく美しく」という家訓の下、セレブな環境で貴族としての立ち居振る舞いを両親から叩き込まれながらすくすく大きく美しく育ちました。

感謝祭はとにかく豪華で華やかなロイヤル感を出したい!それならばマリウスしかいない!
ケンティー王子も太鼓判の選出です。
せっかくだから大階段作ってもらおうねマリちゃん!

 

 

<CANDY ~Can U be my BABY~>

Candy 恋すれば You're my sweetie pie
言ってみよう 好きと Go! Go! Go!
I'm loveholic*3


マリちゃんの紹介から始まるケンティー王子のソロ曲。
ケンティー王子は、偉大な王様の意思をちゃんと引き継いでいる王子様。勝利姫はもちろん国民全員ひとりひとりを恋人のように大切に、真っ直ぐに楽しく平和を叶えようとする責任感溢れる王子様です。
まぁ…ケンティーそのものですよね!自己紹介ソングはこれが最適!
そんな聡明で国民想いの好青年ですが、勝利姫との運命を信じて疑わずにそこに関しては楽観的だったり、おぼっちゃまらしく繊細だったり人任せだったり時には手段を選ばないところもあります。つまり全ての王子様像を背負ってほしい(?)です。
実在のケンティー自身は甘い言葉を言う若手ジャニーズとして話題になったから、世間一般のイメージはもしかしたら「オタクちょろいって思ってるだろう?」かもしれないけど(思ってた)、だったらいっそこれくらい振り切っておとぎの国の王子様みたいにぶっ飛んだ役を全うした方が本当の一生懸命なケンティーが見れる気がします!!(重い)

 

 

<Party up!>

今は誰もがsuperstar
好きなように踊って
夢が今現実になる
Can't stop! Baby! Baby!*4


オレ風磨、よろしく
な曲にしたかったのですが、何しろ勝利姫が一目惚れする曲なのではしゃぎすぎず、色気も欲しくて。そして、究極にほどよかったのがこの曲。
全国民を虜にするつもりでとにかく100%のMr.風磨が見たい◎
何しろこのストーリー、この圧巻のパフォーマンスがきっかけで王子様に見初められてロイヤルファミリーにお近づきになれる一般人(Mr.風磨)のシンデレラストーリーですから♡

 

 

<君にHITOMEBORE>

だって手をのばしても届かないアナタは
眩しすぎる完璧なるヴィーナス

運命にくちづけて危険なこの恋に
焦がれる僕 黒猫が笑うよ*5


聡マリの回想の中で「ここでHITOMEBOREか~!!」と聡ちゃんが納得する場面◎
感謝祭が終わると勝利姫とMr.風磨がいい感じになっている訳ですが、勝利姫の惚れ惚れ感だけでなくMr.風磨の心理描写として繋げる役割をこの曲が果たしてくれたらな、と。
そして、このクセの強さをここで使わないでどうする!
ちなみに(?)
子どもの頃、ケンティー王子、勝利姫、聡マリでお付きの大人たちと一緒に森へ行って遊んでいたとき(わりと自由)、勝利姫とマリちゃんがはぐれてしまったことがありました。(お付きの大人たちの心中お察しします)

小さいマリちゃんがわんわん泣くので勝利姫は泣くに泣けず不安なままケンティー王子が見つけてくれるのをじっと待っていました。
そんな時、学校帰りの年上の男の子(通学路ではなくショートカットコース)が声をかけてくれました。それが幼き日のMr.風磨。
勝利姫もやっと安心することができて泣いてしまいます。そしてその男の子は怖くないように2人の手をしっかり繋いでケンティー王子の元に送り届けてくれました。
後日、その誠実さに感謝感激したケンティー王子はその男の子へ当時出はじめたばかりのiP◯dをプレゼント。それがMr.風磨の音楽のルーツです。

みたいな裏設定があったりします。(変態)
シャイなMr.風磨は、忘れているかもしれないケンティー王子にも勝利姫にもそんなことがあったとは自分からは言わないかもしれません。
でも「友達が応募したんで来ました~」みたいな気怠さを出しているくせに、実は運命的に出会った勝利姫にもう一度会いたいと思っていたわけです。
そして、あまりにも美しくなっていた勝利姫に一目惚れしてしまったんですね!!

 

 

<ダンケ・シェーン>

そうさ ダンケダンケダンケシェーン ダンケダンケダンケシェーン
サンキュー愛を奏で この世界にありがとう*6


かわいい!!!!!!
感謝祭のマスコット的存在、隣国の執事の持ち歌を閉会式の公式テーマソングとして採用◎
最後にお城の前の広場でみんなで歌うと「あぁ…今年も夏が終わったんだなぁ」って切なくなるし「明日から王子様とお姫様と私たちの幸せな未来のためにお金稼ごう」って前向きになれるんです。なれるんですよ。

 

 

<Teleportation>

もしキミが泣いてるなら
熱い衝動がこみ上げて
遥かな距離も 飛び越えてゆく
今すぐ抱きしめたい*7


だって聡ちゃんがケンティーと踊りたいって言ってたから◎
と言うのもありますが、本来この曲は遠距離恋愛に挫けそうな彼女を想っている曲。(ですよね?)
ネタ的に使ってしまって本当に申し訳ないのですが、嫌気がさして未読スルーの勝利姫とは対照的に、心の距離ではなく物理的な壁(アプリのバグ)だと信じている本気の王子が滑稽に見えればなんぼです。

 

 

<私のオキテ>

一度にたくさん言われても
頭になんか入らない
シンプルに一つだけ
愛だけを叫べよ*8


本当は勝利くんのソロをもっと入れたかったんですけど役柄的に合う曲がなくて無念です(仕方ない)
その中で唯一、女の子~!な曲。
細かい歌詞の内容はさておき、気が強くて小悪魔でケンティー王子を翻弄する勝利姫のソロ1曲目自己紹介ソングにぴったり!
ちなみに「女の子は忙しいんだから帰って!!」なんてケンティー王子を追い払った勝利姫ですが、人並みにオシャレは好きでも自分の美しさには無頓着なので美容プログラムはいつもマリちゃんに任せっきりです。
マリちゃんに「もっとお姫様らしくして!もったいないよ!」と怒られるのでしぶしぶお肌や髪のお手入れをしてネイルやヨガや半身浴やエステやハーブティーやらをやっています。なのでケンティー王子を追い返す理由にしたのはちょっと卑怯でしたね!!!そりゃケンティー王子カワイソウ…

 

 

<Mr.Jealousy>

更新はあるねえ?
スルーしてるね?
アイツのメッセージ
増えていくね?*9


ぼんやり考えていた時からレギュラー入りが決定していた曲。KQJのMVでKingに反発するQueenのシーンに繋げて使いたいと◎
こんなにピンポイントにストーリー展開を作ってくれたらその通りにやるしかないな、と言うことで。
どんなにLINEを送っても未読スルー。でもTwitterでMr.風磨とやりとりしている…。と言うシーンになりました◎(そのまま)

 

 

<ぶつかっちゃうよ>

すべての道 君へと 続いてるんだ ワクワクさ
咲いてゆく 花になれ 綺麗だよ Tonight*10


この曲でJr.たちと一緒に会場内をドタバタと走り回ってほしい、それだけです◎
ケンティー王子が右を指差したら家来たちはそっちに走ってみたりしてほしいですね!!!(楽しそう)

 

 

<まだ見ぬ景色>

Don't stop 過去など脱ぎ捨て Go away
Danger 痛みは承知で Action
Discover Let the experience
Venture into unknown world*11


Mr.風磨とのデートはケンティー王子とは違う魅力があって、勝利姫にとってとても新鮮な1日でした。
安全運転で守られている感じが嬉しいケンティー王子とはひと味違って、片手で運転している姿がセクシーでグッとくるし、クレバーでウィットに富んでいてサプライズが無くてもお話をするだけで楽しかったし、ふざける時は一緒にふざけてくれるし、いつも一緒にいる人たちとは違って溺れるほど甘やかしてきたりはしないのにふとした瞬間に優しい。
そして一見チャラそうなのにお父さんみたいな持論を展開してくるところもズルい。
(Mr.風磨には「優勝の特典"ご褒美デート"」なんて言っていたのに本当は嘘をついて外出していたのがバレてしまい、しこたま怒られてすぐにお城に送り返されたのですが、下手したら誘拐犯になる(?)自分の立場の心配よりも勝利姫を一番に考えて怒ってくれたMr.風磨にときめいてしまう、と言う初デート設定)

ケンティー王子とのキャッキャ♡と楽しくてハッピーでサプライズなデートが大好きだったはずなのに、勝利姫はナチュラルな恋愛というものを知りたくなってしまったんですね。
そんなことを考えている時にいつも通りたっぷりと愛情を注いでくれるケンティー王子と、その運命に疑問を抱いてしまった。

ケンティー王子が嫌いになったわけではないけど、つい勢いで自由を求めて家出してしまった勝利姫の意地を表す曲です。

 

 

<Be Free>

たまには一人きり 邪魔をされずに
好きなだけ 気のままに 楽しめばいい Woo...*12


ケンティー王子の事を考えたくなくてケンティー王子からの通知を切って風磨くんの元へ向かう勝利姫。
この曲とMr.Jealousyを繋げて使いたくて昔話ではなく現代の設定になりました◎

 

 

<Don't Stop Sexy Boyz!>

今は何を求めて wow oh oh oh
突き進んで行こう 高い壁だって飛び越えて*13


大好きなケンティー王子と勝利姫が困っている!!
ここは執事の腕の見せ所です。
とにかく踊って踊って走って飛んで跳ねて回ってSexy Boyzたち(※家来)はケンティー王子に尽くします。
誰も止められない~!

 

 

<Love風>

うるさいくらい
「好き」とか言っちゃったかな
躊躇いなんかなく
ちゃんと信じてくれているの? Oh...

この季節通りすぎて、
誰かに「愛してる」と伝えても
君のカラーは
いつの日からかな
僕と同じ気がした*14


呑気に森へ続く道のどこかで会えたなら一緒にテーマパークに行って仲直りしよう!なんて思っているときに最年少マリウスに本質を突かれてしまいうなだれてしまうケンティー王子。でもケンティー王子はまだ運命の力を信じています。まさにこの曲。このためにLINEの画面を作りました◎
本当、ケンティーの曲は使い所が多すぎて困りました。(ブラシンとかも十字を切って剣をとる前らへんで使いたかった)
姫はMr.風磨の元へ行ったのかも!?なんて時に「価値観のズレ、ケンカ、当たり前のこと幸せさ」なんて言ってしまうんだからこの王子様最高じゃないですか。

 

 

<It's Going Down>

夢を見ているような
流れる瞬間(とき)抱いて
揺れる音の中 今踏み出そう*15


パリピ感を出したい場面だったのでこの曲で◎
とにかく、仲良しのJr.の皆さんといつも通りウェイウェイしていて欲しい。この時ほどその効果を発揮することあるか?っていうくらい、ウェイウェイしていて欲しい。一目で「あ、、、カースト上位の人たちだ、、、」って一般女子がその場から消えたくなるくらいウェイウェイしていて欲しい。

 

 

<But...>

今さら Don't lie to me
素直な気持ち話してよ
But...but...but...
I might be the one who isn't honest enough
I love you but...*16


積極的な勝利姫に「いい感じ?」って思えるのに「やっぱり1番はケンティー王子なのかな?」って思ったり、勝利姫に翻弄されているMr.風磨。
本当はどっちなの?俺は君を愛しているしそばにきてほしい。
翻弄されてるこの曲◎

 

 

<...more>

いつか二人 同じ道を
並んで歩いて行くこと今誓うから
ねぇ…いつまでも
一歩前でその手引くよ どんな日も*17


甘ーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!
「子どもの頃、手をつないで歩いたこと、
 勝利姫は覚えていないかもしれないけど…
 俺はいつだって変わらないよ、今も、これからも、どんな日も」
なんてキザなこと言いたくなってしまいますね。
※参照:君にHITOMEBORE
国家を揺るがすスキャンダルになりかねないんだから…ダメ、絶対。
とか言いつつ、本心はやっぱり勝利姫を離したくないんです。
そんなMr.風磨の本音が聴こえる曲◎

 

 

<誰にも解けないミステリー>

君の瞳が仕掛けたミステリー
たぐり寄せたい この手に
追えば追うほど
手を伸ばすほどすり抜ける*18


ケンティー王子とMr.風磨のどちらが先に勝利姫を見つけるか、どちらが勝利姫の心のミステリーを解くか試されるときに最適の曲◎
舞台は生もの。ここは各々の役の行動をアドリブで表現してほしいな、って思いました。勝利姫が落としていったヒントをたどって、思わず客席が応援したくなるようなドキドキの時間になれば楽しい◎

 

 

<GAME>

勝利の女神を賭けた 男と男のGame
俺だけに 俺だけに 微笑んでくれよ*19


剣をとって、この恋がどっちのものになるのか、
命をかける瞬間が訪れました。

それにしてもMr.風磨のケンティー王子を咎めるあの表情最高じゃないですか?KQJ MVの中のベストショット◎
ギターを勝利姫に弾いてほしいのはスパニッシュ情熱的なフラメンコギターを爪弾く勝利君が見たいだけですすみません。まあ勝利の女神の音色に合わせて対決をするケンティー王子とMr.風磨の図というのは何とも趣深いではないですか。(そういうことにしておきましょう)

それはさておき、この曲自体やんちゃな学園ドラマの最終回で最後の20分くらいは作れそうな曲。
それがおとぎ話の決着シーンにもピッタリなんだから振り幅最高です。てかむしろKQJのための曲じゃないんですかこれ??????

さて、ここで大問題です。
決着はどうつけるべきでしょうか。血は流したくない(そういうグループじゃない)
当初は1曲ずつ披露して勝利姫が選べばいいのかとも思ったのですが、いざとなったら勝利姫がどちらかを選べるとも思えないし、そもそもこの戦いに勝利姫の意思はあまり無い気がします。なぜならただ単に男と男のGameだから。

そうなるとやはりハニーたち(※国民)の一般投票(と言うテイ)なんでしょうね…???
大サビあたりのスクリーンでリアルタイム集計を映す演出が必要ですね!

 

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<rouge>

Baby, Baby, Please don't say good bye あと少しだけでいい
Baby, I just can't stop loving you どんな罰も受ける Uh*20


無敗の男、負けず嫌いなMr.風磨が勝ったわけですが、心のどこかでは「王子様はお前なのに俺が勝ってどうする!?」と、国家の平穏のためにも本家のケンティー王子が勝つべきだと思っています。
それは、ケンティー王子の努力や才能、苦悩をハニー(※国民)の1人としてずっと見てきているから。

だからこそ、勝利姫をめぐって手を抜くのは失礼ですし、もちろんMr.風磨も勝利姫に対しては本気です。

そうは言っても、この勝利姫への想いは期限付きだとわかっていますし、この結果でどんな仕打ちにあっても構わないと覚悟を決めた曲です。

そして自分はリア恋枠なのでどうしても一般投票で票を集めてしまいがちですが、後日きっと自分自身の無敗の立場なんかより、この戦いで自信を無くすかもしれないケンティー王子にさりげないフォローを入れているはずです。
さりげないフォローの内容は2017年3月25日(土)のNHKラジオ第1「らじらーサタデー」をご確認ください。

 

 

<ディアハイヒール>

もしもあなたの側に
寄り添う光があっても
見ないフリして
愛させて?
バイバイは言わない
あと少し.....*21


未練たらたら。わかりやすく落ち込むんじゃねーよ!!な曲◎
ピアノを弾きながら儚げに歌ってほしいのですが、この瞬間は会場内も「おいしっかりしろ!!」ってなってほしいです。
大切な楽曲こんな風に使ってすみません!!!!!!!

 

 

<Break Out my Shell>

誰だってときに 弱音に溺れたり 涙する 夜もあるはずさ
だけど絶対 自分だけは 諦めないで*22


聡ちゃんは代々お城の建築や修繕をしているSexy王家お抱え大工の跡取り息子でした。(パパは隣国シュミッヒ家の豪邸も建てました◎)
お父さんの仕事場であるお城は聡ちゃんにとって馴染みの遊び場です。
いつもみたいにお父さんに着いて来て1人で遊んでいると「よくわからないけどここに住んでるって言っている知らないお兄ちゃん」が話しかけてくれました。
それからは聡ちゃんも「お兄ちゃん遊んで~!」というノリで会いに行くように。
聡ちゃんにとってそのお兄ちゃんはかっこよくてなんでもできてスーパーマンです。特に初めて教わったダンスは、聡ちゃんにとって「悔しいこともあるけど、とっても楽しいこと」になりました。

そんなある日、聡パパの元に王室の担当者から通達が届きます。
次の仕事の依頼かと思いきや「息子さんを王子の奉公に出してくれないか」と。
しかも王様直筆のお手紙付き。

その内容は「ケンティー王子はひとりっ子だが聡くんを本当の弟のように可愛がっている」「勝利姫やマリウスくんのことと同じくらい聡くんの話をしている」「無理にとは言わないから考えてほしい」と。
何も知らなかった聡パパは腰を抜かして驚きます。(聡から聞く感じだと遊んでくれているお兄ちゃんは奉公に来ている普通の男の子だと思っていたし、ゆくゆくは挨拶に~と思っていた)
家族は「いい話じゃない?聡には合ってるよ」と言いますが、お父さんは危なっかしくて繊細で大雑把な息子に務まるわけがない!!!と断ってしまいます。
でも本心は「松島組の跡を継いでほしい」「みんなで平穏に暮らしたい」と言う親心でした。

ところがしばらくして、初めてケンティー王子にダンスを教えてもらっている息子を見つけます。
聡パパはその光景に見入ってしまいました。

幸い、松島組には家族のように可愛いがっている腕のいい若い職人はたくさんいます。
「聡をケンティー王子に託そう」

それからは兄弟みたいにケンティー王子と聡ちゃんは育って来ました。(長い)
ハニーたち(※国民)の好きなエピソードは聡ちゃんが里帰りするときにケンティー王子が家の近くまで送ってあげていた、という目撃情報です。

ずっとずっとかっこよくて優しくて前向きで頭も良くて物知りで楽しくて歌もダンスも上手でピアノも弾けてそんな憧れのケンティー王子が後ろ向きでかっこ悪いなんて嫌だ!!そんな王子見たくない!!!!!
という思いで殻を破った聡ちゃんがケンティー王子にガツンと言ったわけです◎

どこかに入れるのは絶対だと思っていたんですけど、聡ちゃんには映画版のび太くんになって欲しかったのでここで!!!
あとはこのシナリオ自体、本当はJokerに負けたところで終わっても良かったんですけど…この前のらじらーで「落ち込んでる王子様に一言」の意味を理解できずトンチンカン言っていた聡ちゃんと、例え話に中島を出す風磨くんがいたのでそのまま採用しました!!!なんていっていたらちょうど今またらじらーで「松島は最後にうるっとくるような感動させる役が合う」って風磨くんが言ってたのでよかったです◎

 

 

<勇気100%>

がっかりして めそめそして どうしたんだい
太陽みたいに笑う きみはどこだい*23


伝統曲なのにすみません!!!
これは聡ちゃんはもちろん、全国民からケンティー王子へエールです。
ちなみにこんな事態になってSexy王国のハニーたち(※国民)は勝利姫とMr.風磨のことを叩きまくるんじゃないか??なんてヲタク的には思ってしまうのですが…
Mr.風磨の新鮮で圧巻のステージを見ているハニーたちは「わかる」ってなっているので、「ケンティー王子も頑張れ!!」って言ってくれます。
そして勝利姫が魔法の言葉「Sexy Rose」と言えば「キャーーッッ」となってみんなが幸せになる穏やかな世界です。何ら問題ありません!!
Sexy時代を創った世界はフェアですね!

 

 

トラフィックジャム>

キミとの些細な会話が ボクに力をくれる
どこにいてもどんな時も ほら笑顔だよ*24


お茶会の締めくくりも聡マリにふあふあして欲しかったので◎
久々の休日に君と2人~!!再会おめでとう~!!
この物語、展開の起点のほとんどは聡マリちゃんのどちらかになっているのはお気づきでしょうか?どんな時もケンティー王子、勝利姫、Mr.風磨にとって2人はとても大切な存在です。
…これからたくさんソロ曲作ってもらおうね!!!!!!!!!!!

 

 

<Electric Shock>

白も黒も 未来も過去も
消えるBorder Line 解け合うYou & Me
計り知れない Powerに変わる*25


そしてやって来ました。今年の感謝祭。
国家総出の行事なので、気合の入ったふまけん見せてね!と言う気持ちで◎
ケンティー王子とMr.風磨を手のひらで転がす影のプロデューサー勝利姫は1年間冷静になって2人を見てきました。そして結局ハニーたち(※国民)と同じように純粋にこの光景が見たかったんです!!化学反応待ってました!!!

 

 

<Hello>

映画で見た景色 (For me)
ヒロインは他にいない It's you!*26


<Hey!!Summer Honey

キミを迎えにきたんだ
Tonight 奪いたい
I'm your Butterfly*27


昨年のふたりは全く対照的な曲だったけど、今年は寄せてみました、みたいなご機嫌パーティーチューンを2曲続けてどうぞ!!!!
お互いのバランス見て一生懸命2人で新しい曲を作ったんですね~!!(設定)
でもその上で勝利姫へのアピールも忘れないギラギラなふたり!!

 

 

Lady ダイヤモンド

Lady Lady ダイヤモンド 君しかないよ
Are you Ready I Love You 離さないから
僕なら輝かせてみせる
キラキララ キラキララ
君は僕だけのものさ*28


1年間の成果を披露する曲その④
ここからはみんなでパフォーマンスです。
そしてキラキラ増した2人はその溢れんばかりのキラキラでダイヤモンドのように美しい勝利姫を輝かせてみせます。
そんな2人に対して、勝利姫はどっちつかずで翻弄させるような5・7・5。
勝利姫だって実に悩ましい。めっちゃわかる。
さて勝利姫はどちらのものになるのでしょうか^^

 

 

<バィバィDuバィ ~See you again~>

さぁみんなで 手を叩こう
1、2の3 空の下で
ほら Step, Step, Step
また笑顔になれるでしょ?*29


1年間の成果を披露する曲その⑤
こういう曲も俺ならカッコよくできるんだぜ?と、表現の幅を広げてきた2人が見ものです。
ちなみにケンティー王子の海外行脚は、国営放送の密着カメラが入っていたので1クールごとに4時間の特番で放送されていました。
Mr.風磨はもちろんチェックしていて士気を高めていましたし、勝利姫も衛星放送でマリちゃんと一緒に観て、もう一度部屋でこっそりその勇姿に涙したりしていました。
シャイなMr.風磨は観ていたことを言えばケンティー王子がこっちが恥ずかしくなるくらい尻尾振って喜んでくれる事を知っているのであえて言いません。
でもケンティー王子と聡ちゃんが思い出話に花を咲かせているとき興味なさそうなふりしてまじまじと耳を傾けている事を勝利姫とマリちゃんは知っています。


Sexy Summerに雪が降る

一年中の愛を込めて 告白するよ Beautiful night*30


ついに1年間磨いてきた愛を告白する時が来ました。
このワンフレーズと最後の台詞が使いたくて、そして豪華版KQJに繋がるようなノリノリの曲として満を持して登場です!!!!!
こんなに前後の繋がりがしっくりくるセクサマはあるでしょうか???(自画自賛

 


<King&Queen&Joker>

You are Joker
2人は King & Queen
どこにいたって You & Me
みんなが願う そうさ この し・あ・わ・せを
離さないよ
2人は King & Queen
いつも笑顔見せてよ Queen
これが僕たちのね 運命なんだよ
King & Queen & Joker 奪い合う ラヴ♥トライアングル
I give you my all*31


やっとラストでこの曲がやってきました!!
5人はみんな仲良く暮らすことにしました。めでたしめでたし。
そんなトンチキハッピーなフィナーレにふさわしい、超豪華なKQJが見たい(願望)
カーテンコールで号泣している自分が見えます。
もしもまだこの曲をちゃんと聴いたことがない方がここまで読んでくれていたとしたら、1度でいいのでしっかりと歌詞を見ながら聴いてみてくれればうれしいです。後悔はさせません!!!!!!!(?)

 

 

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もともと楽曲繋げてドラマ作ってほしい芸人だったのですが、
これは舞台だろ!!と衝撃を受けたのがこのKQJ。

そして菊池風磨くん主演ドラマ『時をかける少女』のロミジュリ文化祭シーンを見て

好きだったな~~文化祭
あ~懐かしいな~いいな~またやりたいな~

とか考えていたら、、、
徹底的に文化祭発想なのに徹底的にハイクオリティで実現してほしい…という願望がふつふつと…。そしてかなりの時間を経てこういうことになりました。


と言うわけで…最後までお付き合いありがとうございました!!
いつかまた気が向く日まで^^ダンケ・シェーン!

 

 

#言わずもがな、全てフィクションです
#最後まで気付かないふりしていましたけど…
#Kingは王子と言うより王様だし
#Queenは姫と言うより女王様
#ま、いっか
#最後の最後までSTY
#そして三浦徳子先生ごめんなさい……(土下座)

*1:「Sweety Girl」 歌:Sexy Zoneマリウス葉松島聡) 作詞:MiNE 作曲:Susumu Kawaguchi/Joakim Bjornberg/Christofer Erixon

*2:「Welcome to the paradise」 歌:Sexy Zoneマリウス葉) 作詞:Komei Kobayashi 作曲:馬飼野康二

*3:「CANDY ~Can U be my BABY~」 歌:Sexy Zone中島健人) 作詞:中島健人 作曲:Samuel Waermo

*4:「Party up!」 歌:Sexy Zone菊池風磨) 作詞:菊池風磨 作曲:Takuya Harada/STEVEN LEE/Drew Ryan Scott

*5:「君にHITOMEBORE」 歌:Sexy Zone佐藤勝利中島健人菊池風磨) 作詞:岩里祐穂 作曲:井手コウジ

*6:「ダンケ・シェーン」 歌:Sexy Zoneマリウス葉) 作詞:MiNE 作曲:Takuya Harada/Andreas Ohrn/Henrik Smith

*7:「Teleportation」 歌:Sexy Zone中島健人) 作詞:MEG.ME 作曲:Steven Lee/Drew Ryan Scott

*8:「私のオキテ」 歌:チキンバスケッツ 作詞:野島伸司 作曲:酒匂謙一

*9:「Mr.Jealousy」 歌:Sexy Zone中島健人) 作詞:中島健人 作曲:mOnSteR nO.9/Jo Hee

*10:「ぶつかっちゃうよ」 歌:Sexy Zone 作詞:三浦徳子 作曲:Scott Kingston/Joakim Bjornberg/Christofer Erixon/Takashi Ohmama

*11:「まだ見ぬ景色」 歌:Sexy Zone佐藤勝利) 作詞:村野直球 作曲:STEVEN LEE/Andreas Carlsson/Fredrik Hult/Andreas Oberg

*12:「Be Free」 歌:Sexy Zone 作詞:Komei Kobayashi 作曲:KIM, JUN HWI

*13:「Don't Stop Sexy Boyz!」 歌:Sexy Boyz 作詞:JINNY 作曲:Andreas Carlsson/Samuel Waermo

*14:「Love風」 歌:Sexy Zone中島健人) 作詞:中島健人 作曲:MiNE/Atsushi Shimada/Fredrik Samsson

*15:「It's Going Down!」 歌:Sexy Zone菊池風磨) 作詞:菊池風磨 作曲:Christofer Erixon/Joakim Bjornberg/STEVEN LEE

*16:「But...」 歌:Sexy Zone菊池風磨) 作詞:菊池風磨 作曲:Tommy Clint/Christofer Erixon/MiNE

*17:「...more」 歌:Sexy Zone菊池風磨) 作詞:菊池風磨 作曲:菊池風磨

*18:「誰にも解けないミステリー」 歌:Sexy Zone 作詞:森大輔 作曲:森大輔

*19:「GAME」 歌:Sexy Zone 作詞:ケリー 作曲:渡辺拓也

*20:「rouge」 歌:Sexy Zone菊池風磨) 作詞:ケリー 作曲:Steven Lee/Drew Ryan Scott

*21:「ディア ハイヒール」 歌:Sexy Zone中島健人) 作詞:中島健人 作曲:森大輔

*22:「Break out my shell」 歌:Sexy Zone松島聡) 作詞:zopp 作曲:Susumu Kawaguchi/Joakim Bjornberg/Christofer Erixon

*23:「勇気100%」 歌:Sexy Zone 作詞:松井五郎 作曲:馬飼野康二

*24:トラフィックジャム」 歌:Sexy Boyz/Sexy 松 作詞:MiNE 作曲:Susumu Kawaguchi/MiNE/Atsushi Shimada

*25:「Electric Shock」 歌:Sexy Zone中島健人菊池風磨) 作詞:ケリー 作曲:Jan Andersson/Peter Heden

*26:「Hello」 歌:Sexy Zone菊池風磨) 作詞:菊池風磨 作曲:E.ONE/JUNG CHANG WOOK

*27:「Hey!! Summer Honey」 歌:Sexy Zone中島健人) 作詞:中島健人 作曲:中島健人

*28:Lady ダイヤモンド」 歌:Sexy Zone 作詞:松井五郎 作曲:馬飼野康二

*29:「バィバィDuバィ~See you again~」 歌:Sexy Zone 作詞:Komei Kobayashi 作曲:ニホンジン/bansei.

*30:Sexy Summerに雪が降る」 歌:Sexy Zone 作詞:三浦徳子 作曲:Janne Hyoty/Martin Grano

*31:King&Queen&Joker」 歌:Sexy Zone 作詞:三浦徳子 作曲:Susumu Kawaguchi/Joakim Bjornberg/Christofer Erixon

もしも King & Queen & Joker/Sexy Zone が舞台になったら

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ソちゃん久しぶり~♡
マリ元気だった~♡?

 

物語は心のゆとりと平穏平和、そしてカワイイこそが正義となった時代、Sexy王国の執事(聡ちゃん)とそのお隣Rose王国の執事(マリー)のお茶会からはじまります。

 

久々に再会したふたりは話が尽きません。
※しばらくいつもの聡マリでフリートーク

そして積もる話は気が付くと二人がそれぞれお仕えする大好きな王子と姫の話に。

 

ケンティー王子はねぇ~今日もカッコいいんだよねぇ~!
んもう~っ知ってる!ケンティー王子はキラキラだから!勝利姫はね、今日もきれいだよ!
知ってる!!

 

そしてふと気付きます。
なぜこの2人が会うのは久しぶりなのか。こんなに仲良しなのに、なぜ久しぶりなのか。

 

1年間、会えなくて寂しかったね…
寂しかった~!

 

そして始まる2人の回想の世界。

●●●<Sweety Girl>

 

f:id:nononame:20170421023452p:plain

 

……………それは1年前。
ケンティー王子発案で始まった毎年恒例の感謝祭での出来事。

ケンティー王子セルフプロデュースによる開会式のステージでは、今年も華やかなエンターテイメントが繰り広げられます。

 

●●●●<Welcome to the paradise>
※ステージもこなす隣国の執事
※ジャニーズお得意の畳み掛けるような怒涛のアレ

 

そして、開会式のケンティー王子によるオンステージは
全国民が黄色い歓声を上げる名物コーナーです。

 

Ladies and gentlemen,Welcome to the paradise♡
続いてはケンティー王子の登場です♡

 

●●●<CANDY ~Can U be my BABY~>

 

その様子をニコニコニコニコニコニコ眺めている勝利姫。
※うちわ持ちましょう

(ケンティー王子かっこいいなぁ…キラキラだなぁ……)
(あ~わたし、もうすぐしたら、この人のところへ嫁ぐのね…)
(これは運命。なんで幸せな人生なんだろう!)
(……まっったく実感ないけど!!!!!)

 

お隣の国のお姫様、勝利姫は生まれたときからケンティー王子との結婚が決まっていました。

 

(ケンティー王子は優しいし頼りになるし、何よりカッコいい!お金持ち!!あ~幸せ!!)

 

勝利姫はこの結婚こそ世界一幸せな人生であると信じており、ケンティー王子も美しい勝利姫にゾッコンです。
※ケンティー王子、勝利姫への全力のファンサ

 

国民も仲睦まじい次世代カップルを微笑ましく見守っています。
とても絵になるツーショットのブロマイド(※国営ショップで販売)は即日完売するほど。
誰もが待ち望んでいる結婚です。


マリちゃん!!そうだよね?しょおり姫もちゃんとケンティー王子のことあんなに好きだったよね!?なんで!?
もー!ソちゃん!わかってないなぁ~!女の子はね、複雑なの!


そして感謝祭も大盛り上がりのまま数日が経ち終盤に差し掛かったころ、あの名物企画が始まりました。

 

それは
全国パフォーマンス大賞(適当)

 

一般公募で集まった若きパフォーマーを発掘し、世界に発信していこう!
という、エンターテイメントで世界を幸せにするケンティー王子ならではの催し物です。

 

今年も各地域から予選を通過した精鋭たちが集います。

 

見学席には新たなパフォーマーの発掘に真剣な眼差しのケンティー王子と、楽しそうにパチパチ拍手しながらのほほん見ている勝利姫。
※そして後ろでキャーキャーうるさい楽しそうな執事たち

 

今年はコンテストに優勝すると来年の感謝祭の開会式でケンティー王子とユニットを組めるという特典付き。出場者の気合が違います。

※ここでお待ちかね、ジャニーズJr.各グループのパフォーマンスタイム

 

いや~これは接戦だわ~!(嬉)
審査大変だね(冷静)

 

そして残るは1組。ソロでのエントリーです。

 

え~エントリーナンバー○番、風磨で~す

 

(おい!やる気ないな!こいつ大丈夫か?)

誰もそう思った次の瞬間、会場内は一気に彼に惹きこまれてしまいます。

 

●●●<Party up!>
勝利姫には少し多めにアピールする爆モテMr.風磨

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やばいやばい!!これは…Mr.風磨すごくない!?こいつ今までどこにいたんだ!?
す、すごいね……(ぽっ)
※イメージ:ファンサしてもらった私たち

 

ほら、ソちゃん、この時の勝利姫と風磨くんのこと覚えてない??
え~風磨くんがかっこよかったことしか覚えてないな~…?…えっ…もしかしてこの時!?
そうだよ!!ここからはじまるHITOMEBOREゾーンだよ!

 

<君にHITOMEBORE>
※今この曲だけは現代感

 

ケンティー王子、これはMr.風磨で決まりだよね???ね???
でも○○もよかったと思うんだよね~(アドリブSexy講評Zone)
それはそうだけど…でもMr.風磨で決まりだよね???
いや~でも○○もよかったと思うんだよね~()
はい!!Mr.風磨で決まり~!!!!


(今までこんなに主張してくるこあったかな??そんなにMr,風磨のこと気に入ったんだろうな~)
(まあ勝利姫にとっての1番は俺だけどね!!!)

 


そして感謝祭は華々しさそのままに閉会式へ。
●●●●<ダンケ・シェーン>
サライ的な感じでマリちゃんメインで全員集合

 

ケンティー王子はMr.風磨と来年の開会式で一緒にステージに立つ約束をして感謝祭は幕を閉じました。

 

ソちゃん思いだした?
たしかに今思えばいやな予感するね…!?
でしょ~!!

 

 

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数日後、いつものように勝利姫にLINEを送っているケンティー王子。
しかし何時までたっても返信どころか既読すらつきません。

 

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(忙しいのかな????)

 

ケンティー王子、見て見て~
勝利姫が風磨くんとT〇〇terで仲良くなってるよ~!!

 

(えっ!?は!?俺のLINEには返事がないのに…Mr.風磨とは楽しく会話をしている…??)

 

あ、マリちゃんが巻き込みリプして風磨くんに怒られてる!
来年の感謝祭みんなで仲良くできるといいな~楽しみだな~><

 

※ケンティー王子百面相

 

………???ケンティー王子…?
(マズイ…変なこと言っちゃったかな…)


(HAHA!きっと何かやんごとなき事情があるに違いない!俺に返信できなくて困っているなら大変だ!)

聡、勝利姫に会いに行くよ!(キラキラ)
…は、はい!!

 

●●<Teleportation>

 

 

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♪ ピンポーン

 

はーい!
あ!ソちゃん!
…とケンティー王子だ!

 

ケンティー王子…?マリまた来るって言うの忘れたでしょ!
ヒドイ!ボク何も聞いてないよ…!

 

ハーイマイハニー♡マリは悪くないよ、サプライズだよ♡
…ごめんマリ…で、どうしたの…

Mr.風磨とはT○itterで会話してるから、
俺のLINEを見れない事情があるんじゃないかなーって

あー…ごめんごめん、そうなの、ちょっと取り込んでた

 

勝利姫はケンティー王子と目も合わせません
ケンティー王子はソファーでくつろぐ勝利姫を見て(いやいや別に取り込んでないだろ)と思いつつ、
いつもと違う勝利姫が心配で心配であれやこれや聞いてしまいます。

 

勝利姫?俺の通知に気付かないくらい不安なことでもあるのかな?
食べたいものがある??欲しいものがある??またMr.風磨のパフォーマンスが見たいの?

 

………(怒)

 

●●<私のオキテ>

 

ケンティー王子と私は運命で結ばれる幸せな2人なんだよね?(公式プロフィール参照)
そうだよ、生まれたときから俺とお前はそういう運命さ

そうだよね。そういう運命だって、それで済む話ならもう何も言うことないから。
これから半身浴してトリートメントしてヨガもしなきゃいけないの。
女の子は大変なの!!もう帰って!!!!ほっといて!!!!

 

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勝利姫はケンティー王子御一行を追い返してしまいました。

 


勝利姫~!たしかにケンティー王子のLINEはたくさん来るからウザいかもしれないけどあんな言い方ヒドイ!ケンティー王子カワイソウ…
マリうるさい
も~!!!!だって勝利姫のせいでソちゃんあっという間に帰っちゃったじゃん!!!!
そっち!?!?!?!?

 

 

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お城に戻ったケンティー王子はだんだんとイライラしてきました。

 

勝利姫のあの態度はなんだ??意味わからねぇ!!
またMr.風磨とは会話してるのに返事もくれないし既読すらつかないし!
なんだよマジで!!!!

 

●●●<Mr.Jealousy>

 

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ケンティー王子落ち着いて?きっと勝利姫、マタニティーブルーなんだよ!
マリッジブルーな?

 

そんなとき、タイミングよく執事の電話が鳴ります。

(♪~~♪~~♪)

 

TEL(ソちゃん!大変~!勝利姫いなくなっちゃった!!ケンティー王子たすけてええ

!!!ケンティー王子!!一大事!!!
なんだって!?勝利姫がいなくなった!?!?!?

 

なんとご機嫌ナナメだった勝利姫が家出をしてしまいました。
これは国家レベルでまずい状況です。

 

パニック状態のマリちゃんと合流したケンティー王子とソちゃん(とたくさんの家来たち)は勝利姫を探しに出かけます。

 

●●<ぶつかっちゃうよ>
※会場内をひとしきり回ってはける

 

 

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そのころ勝利姫はイン○タの投稿写真を手掛かりにして、
GPS片手にMr.風磨の居場所を探していました。

●●<まだ見ぬ景色>


あーもう無理歩けない…

 

(♪ピコン)

 

私としたことがいらいらして無計画に飛び出してきちゃった…
こんな森の中を通るならきれいな靴はいてくるんじゃなかったなぁ…

 

(♪ピコン)

 

それはケンティー王子に買ってもらったお気に入りの靴。
勝利姫はとっても大切にしていました。

 

(♪ピコン)
(♪ピコン)
(♪ピコン)

 

ですが止まらない通知音に勝利姫は一瞬でもケンティー王子に思いを馳せたことに後悔します。

 

あー!!!もううるさいわ!!
ケンティー王子なんて知らない!!!ぽーい!!!
スマホの通知を切って靴を夜空へ投げ出す勝利

 

●●<Be Free>

 

 

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そのころケンティー王子たちはなかなか勝利姫を見つけられずにいました。

 

●●●<Don't Stop Sexy Boyz!>
※高いところから激しく踊って動き回る聡マリと家来たちに指示を出す風ケンティー王子

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そしてとうとう最年少のマリウスがぐずりはじめます。

 

僕もう勝利姫が行きそうなところ思いつかないよ…もう疲れちゃった…早く勝利姫見つけて帰りたい…王子、心当たりないの…

そうだなぁ~
あとは…この森を抜けると前に俺とデートしたテーマパークがあるんだよ。

Oh,My God…ボクがいないときに3人で行ってたよね…

もしかしたら勝利姫、俺との思い出を辿ってそこに向かってるかもしれないな。

それだ!!勝利姫もとっても楽しそうだったし!!

 

今からならアフター6パスポートで閉園までに時間がある!!

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よし皆の者、行くぞ!!

\オオー!!/

 

 

ケンティー王子が確信したように家来たちへ指示をしているとき、マリウスがあることを思い出しました。


あ!!!!!!ねえちょっと待って!!!!!!!!
そういえばさっき…風磨くんのお家がどこら辺にあるのか聞かれたの…
ボク風磨くん探しに行ったんじゃないかって…そんな気がしてきちゃった………

はあ!?なんで???そんなにアイツのパフォーマンス見たがってたの??
それなら言ってくれればいつだって我が城に呼ぶぞ!!

そうだよ!!ケンティー王子の頼み事なら風磨くんだって喜んで来るでしょ!?

もうソちゃん!!違うの!!
ケンティー王子…ほんとは気付いてるんでしょ…?

 

 

でも俺と勝利姫はどんなことがあったって愛しているし何よりこれが運命なんだ…なのに…なぜ…

 

●●●<Love風>

 


ケンティー王子はうなだれてしまいました。

 

え!何何何どういうこと!?
もうソちゃんニブイヒト!!
ええ!?よくわからないけど…風磨くんに電話してみる?
えっソちゃん連絡先分かるの?
うん、この前LINE ID交換したの。
わ~!ずるい~!!ボクも風磨くんの連絡先聞きたかったのに!!ソちゃんコミュ力おばけ~!
え~マリに言われたくないんだけど!!!

 

 

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一方、何も知らないMr.風磨はイツメンとだべりつつMy Studioで踊っていました。


●●●<It's Going Down>

※クラブ…?居酒屋…?の大学生のイメージで

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いや~まさか本当に風磨が優勝するとはな!
感謝しろよ~?応募したの俺らなんだから!

わ~かってるって!感謝してま~す

軽いな!!
で、勝利姫とはどうなの??いい感じ????

ん~…毎日…LINEしてる…(ピュア)

おおおおおお!!!(ピュア)

たまに…通話もしてる……

おおおおおおおおお!!!

え、もうこれ行けんじゃね!?!?
そうだよ!!!こんなの確実だろ!!!!
どっちから連絡してんの!?

ほとんど勝利姫から…

おおおおおおおおお!!!!!!!

でもよくわからないのが何の話をしてても結局ケンティー王子の事なんだよな~
ほらさっきも「ケンティー王子とケンカした~」だってさ。


<But…>


フゥ↑↑小悪魔姫~!!
まあお前も詐欺師まがいのモテ男だからちょうどいいんじゃん?

だろ?

いや~でもたまんね~な風磨!スリル満点だし勝利姫はカワイイ小悪魔だし!!

だよな~……っておい、お前ら勝手に盛り上がるなよ??
勝利姫にはケンティー王子がいんの!!国を敵に回わすんだから!!

まあ…そこは大問題だな。


<...more>

 

そんなとき、タイミングよくMr.風磨の電話が鳴ります。

 

(♪~~♪~~♪)

はい、もしもし。聡?どした?
TEL(風磨くん!!今どこにいる??
どこって…家だけど…。
TEL(勝利姫そっちにいないよね?
いないけど…なにそれどういうこと…?
TEL(たいへんなの!勝利姫が風磨くん探して家出s……痛っ!

TEL(あ、Mr.風磨?オレオレ!
…ケンティー王子?何なの勝利姫が俺を探して家出って…いなくなったってこと?
TEL(Mr.風磨には関係ないから!ここは王子である俺がいれば問題なし!!じゃ!!
いやいやいや俺を探してるんだろ?俺の方が地元のこと知ってるし。こっちはこっちで探すから。
TEL(おい!いいって言ってr
ピッ


―通話終了


何何、風磨どうした?勝利姫がいなくなったって??
頼む、手伝ってほしい。
\任せろ!!/

 


<誰にも解けないミステリー>
勝利姫が投げ出した靴を見つけてショックを受けたり
※通りがかりのJr.にオラオラ聞き込みしたり

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そしてついに2人は見つけました。

 

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げッ!!!ケンティー王子もう来た!

って風磨くんも!?!?!?なんで!?!?!?!?!?!?

 


さあ勝利姫、お城まで送るから帰ろう?
勝利姫帰ろー?

 

ちょっと…いやだ

いやいや、勝利姫嫌がってるじゃないですか

 

やめて!ちぎれちゃう!

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さあ帰るんだよ、勝利
ちょいちょいちょい

 

いやだ!帰りたくない!
ほらぁ~

 

勝利姫、さっきも言っただろう、国民みんなが願うこの幸せ、どうしてお前は手放そうとする?

だって…だって……

 

なあ、その運命ってやつ、今時言う?この自由恋愛の時代に???

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………!!!

………!!!

風磨くん!ケンティー王子に向かって何言ってるんだよ!!

 

俺とならみんなに祝福されて華やかで何一つ不自由のない幸せが手に入るんだ

 

なぁ勝利姫、俺ならもっと甘くて自由な物語を見せてあげるよ?

 

!!!!!!

!!!!!!

 

Mr.風磨!!!!勝負だ!!!
望むところだ!!!

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(えっ風磨くんかっこいい…)
(えっマリちゃ…)
(ボクは勝利姫に幸せになってほしいナ!)
(マリウス~!この裏切者~!!)

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<GAME>
※ギター:勝利

 

 

……

 


勝利、おいで。

風磨くん…!!!

 

 

●●<rouge>

 

 

 

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ああ~あの時の風磨くん、かっこよかったな~
マリちゃんまだそれ言う!?も~あのあと大変だったんだから~


HAHAHA…あんなに情けない姿を見せてしまった。
勝利姫は赤い糸を切ってアイツを選ぶんだな…

この状況でわかりやすく傷心のケンティー王子は伝えられない思いをピアノにのせます。
●●●<ディアハイヒール>


そんなケンティー王子を黙って見ていた男が一人いました。
●●<Break Out my Shell>

もーーー!!ケンティー王子なにしてるの!?はああああ!?!?
1回負けたくらいでわかりやすく落ち込むんじゃねえよ!!!!
来年、風磨くんと同じステージに立つんでしょ!?!?
そこで勝利姫に振り向いてもらうんだよ!!!!


!!!!!!!!!!!!!!!!!?!?!?!?!
※おめめまん丸ケンティー

 

<勇気100%>
※会場内点々とそれぞれの立ち位置から

 

 

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※お茶会に戻る

 

ソちゃんがケンティー王子にそんなふうに怒るなんて意外~
うん、俺もびっくりした。ほらマリちゃんとケンカしてたからイライラしてたのかも。
ごめん…でもソちゃんのこと大好きだから!
ありがとう
でも一番驚いてたのはケンティー王子だけどね!


それでケンティー王子は目が覚めて1年間修行の旅に出たんだね。
うん!ニューヨーク行って、ドゥバイ行って、ハワイ行って、ほかにもたくさんの国に行ってキラキラ増して帰ってきたよ!
キラキラケンティー♡

 

…でも…感謝祭は心配だな…風磨くんとバチバチしないかな…
あ!それはね、大丈夫!旅の途中で音楽の話してたら仲良くなったみたい。
風磨くんがY○ut○beにあげた動画、1番最初にgood押してるのケンティー王子だから!
え~なにそれ~!怖い…ほんと男って単純……
だから今ごろ風磨くんと一緒にステージ考えてるはずだよ!!
え!そうなの??楽しそう!ソちゃんケンティー王子と風磨くんのところ行こう!

 

●●●トラフィックジャム>

 

 

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さあ、今年もやってまいりました!
ケンティー王子主催のこのシーズン。
もう間もなく、開会式が始まる模様です…!!!!
※Jr.による開会式生中継レポート

 

<Electric Shock>
※オープニング用に豪華アレンジVer.

全国のハニーたち、今年の特別ゲストを紹介するよ、
俺が最も信頼して尊敬する男、Mr.風磨!!!!
ようこそ、音楽の世界旅行へ

 

<Hello>
<Hey!!Summer Honey

 

ハニー達盛りあがってる?
ここからはSexy王国とRose王国のみんなでとびっきりのキラキラステージをお届けするよ

 

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Ladyダイヤモンド
<バィバィDuバィ ~See you again~>
Sexy Summerに雪が降る

 

※アウトロ台詞
勝利姫、生まれ変わった俺はどうかな?
(ん~…><)
姫にとっての幸せって何だと思う?
(ん~~…><)
みんな一緒に暮らせたらいいのにな~
(!!!)
も~ソちゃん!?!?

 

聡、頭いいね!!それ名案だよ!!!

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<King&Queen&Joker>
※全国民がステージで踊り、
 可能な限り生演奏で、
 小さいJr.はトライアングルを奏でて、
 飛ぶは、回るわ、何かと舞うわ
 今までにないくらい豪華で華やかなKQJ

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こうして一国の王子様ととある一般人によるお姫様をめぐる争いは幕を閉じました。

その後、Sexy王国とRose王国の友好関係はますます向上し、
お城中もお城の外の国民も手を取り合ってみんな仲良く楽しく暮らしましたとさ。


★おしまい★

 

#くだらない
#でも最後までSTY
#アンコールは全員で<ダンケ・シェーン>
#大きな心で受け止めてください